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こころの忘れな草~『シネテリエ天神』 [音楽雑感]

私が好む傾向の音楽との結びつきが強い映画の多くは「ミニシアター」で上映される類のもの・・・。

先週、上映スケジュールを調べていた時に『シネテリエ天神』が10月12日で「休館」という名の「閉館」になってしまうことを知りました。

そして、チェコの人形アニメ『屋根裏のポムネンカ』がこの映画館で観る最後の作品となりました。

なんとも皮肉なことに、チェコ語で「ポムネンカ」は「忘れな草」を意味するそうです・・・。

シネテリエ天神.jpg
ウサギさんの絵の看板
 
昨年、福岡を離れるまで足を運んだ映画館。94年に福岡市内に移り住んでから通い始めた映画館の一つ。当時、中心街のミニシアターは、こことKBCシネマの2館で計2スクリーンだけ。それから、KBCシネマが2スクリーンになったり、シネ・リーブル博多ができて中洲~博多駅(2スクリーン)へと変貌したりしました。
福岡タワー近くにシネサロン・パベリアという映画館(近年、閉館)もあったので最大で計6~7スクリーンもあった訳です。
 
シネテリエテンジン.jpg
試写会やレイトショーの時に並んだ地下への通路
 
特に印象に残っているのは私の愛する監督「ジョン・ウォーターズ」の名作 ピンクフラミンゴ [DVD] がここでレイトショー上映され、そのエピソードも交えて応募申し込みした「 セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ [DVD] 」の「試写会+ティーチイン(京橋・映画美学校)」に招待されたこと・・・。もちろん、アゴ足つきではありませんが。監督だけでなく、かつての憧れの人である今野雄二氏も拝顔し、卒倒気味になり、持参した本「クラック・ポット」にサインしていただくこともできなかったという大失態・・・やらかしました。でも、お二人と一緒の空間で、同じ空気を目一杯吸えたので、それだけで至福のひとときでした。
 
また、「 ストップ・メイキング・センス [DVD] レイトショー上映の初日、手違いで音響がステレオになっていないアクシデントがありお詫びとして、招待券を頂いたという出来事もありました。小さな映画館ならではの細やかな、お心配りもありました。
映画とそれにまつわるたくさんの思い出が、この小さな劇場で生まれ、大きな財産となって私の心に深く優しく刻み込まれています。
 
上映前に化粧室に立ったとき、隣接している事務室からマネージャーさんのお顔が見えたので、いつものように「今日は」と、ご挨拶しました。
 
忘れな草の花言葉は「わたしを忘れないで」
シネテリエ天神~私のこころの忘れな草、あなたの花はこれからも咲き続けてゆくことでしょう。
 
いつか、また逢える日を願って~『再見!』

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