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R.I.P.Kazuhiko Kato ☆人生は終りなきバカンス☆ [★Japanese Pops]

  • 『人生は終わりなきバカンス』と誰かが言った。
  • 『日々は果てしなきパーティ』とまた誰かが言った。

 いささか曖昧な記憶ですが、こんな内容の加藤和彦氏のナレーションで始まるラジオ番組がありました。「和彦・ミカの短すぎる夜」やケメこと佐藤公彦氏と出演していたラジオ関東「Oh!シンディ」などを聞いて育った世代です。

レコードKazuhiko Kato.jpg
 実家で眠っていたレコード♪今はまだ、針を落とす気にはなれない・・・。
 
 加藤和彦氏の訃報を知ったのは、『Twitter』のタイムライン上でした。
5月にトピックで「AL GREEN」、「え、アル・グリーンが?」と、情報に踊らされたことがありました。同姓同名のDJ、アル・グリーン氏の事で人違いだったという顛末。いち早く情報が伝わるTwitterならではの出来事でした。この一報も最初は何かの間違いかと思いました。 タイムライン上でも、私にも衝撃は大きかったのでした。
 一昨日(10月19日)朝日新聞朝刊を開いたら、北山修氏の追悼記事が目に飛び込み、噛り付くように読みました。最後の一節「医師として、友人としては、実に無念である。」には、心がひどく痛みました。
 
 生のステージを見たのは、「サディスティック・ミカ・バンド」。「キャロル」とのジョイント・コンサートでした。このツアーは後に伝説のコンサートと言われていると聞きました。(真偽は定かではありませんが、当初「キャロル」が前座だったのに途中から逆転してしまったとか・・・。)
私が見たときは、「ミカ・バンド」が先でした。
 加藤氏がMCで「〇〇市のお客さんは大人しいですね。」と言ったのがとても印象に残っています。 でも、「キャロル」のステージが始まるやいなや総立ちに近い状態になり、ステージ前に観客が押し寄せ、もちろん私も駆け寄ってしまいました(笑)。そんな私たち中高生の様子をミカ氏が舞台の袖(上手)から腕組みをして見下ろしていたものですから、ばっちり目と目が合っちゃいました・・・。「ミカ・バンド」目当てだったのに、この変わり身の早さです。
 「ミカ・バンド」、トロピカルなシャツと白いパンツのステージ衣装がカッコよく、シックで洗練された華やかさがあり、素敵だった・・・。(少女時代の私にとって、今野雄二氏や加藤和彦氏は憧れのタイプの男性でした。)
 
 昨日、トッド・ラングレンのことに触れた記事があったっけ・・・と思い出し、石原信一氏の『Y.Rインタビュー』切抜きを探し出しました。見出しを読んで驚きました。『いいレコードを作ろうと思うなら自分の人生が充実していなければダメだって思うんですよね』とあったからです。
これは、79年「パパ・ヘミングウェイ」レコーディング前のインタビューで『僕は、楽器が好きで、ギターばっかり弾いているという人じゃない、いわゆるミュージシャンじゃないんですね。こういうのをやったらおもしろいとか、はやるって感じで作るのじゃなく、人生の副産物がレコードになった感じなんです。』とありました・・・。
また、『僕の場合、こうやってインタビューやってるとか、食事してるのとか、すべてが音楽なんです。スタジオに入って音を出しているだけが音楽じゃないんです。だから、音楽以外のほうが重要だと思いますね。』とも・・・。
 
 トッドのことはプロデューサー業のことに関して~『この間、トッド・ラングレンに会ったら、彼も他人のは一週間で仕上げちゃうけど、自分のは延々いつまでもやってても不満は残るって言ってました。』という内容でした。
 
 あらためて記事を読み返すと、当時の妻であり、最高のパートナーだった安井かずみ氏のことは何も語っていませんが、この自身のスタイルを変えることなく、終始一貫とした方だったのだなと偲ばれました。
 
 『人生は終わりなきバカンス、日々は果てしなきパーティ』~意味もなく、ただ空しく響いてくるだけの言葉になりました・・・。
 かつての文科系少年・少女たちに、見知らぬ音楽の世界への扉を開き、夢を与えてくれた。その影響力は、静かな波紋が、徐々に大きく広がってゆくかのように、次第に思い知らされてゆくような気がします。私たちの心の湖面の上で・・・。
 
 どうぞ、安らかにお眠りください。そして、ありがとう!。

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