ローリング・ストーンズの「サイレント・ストーン」

チャーリー・ワッツの訃報を知って

「チャーリー・ワッツがいないストーンズなんて・・・。」

と、思わずつぶやいてしまった。

 Midlife crisis(中年の危機)でドラッグに手を出しても、それを乗り越えたのに、喉頭のがんを罹患。放射線治療で寛解したと思いきや、再発なのか、新たながんが発生したのか・・・がんのステージ、症状、治療法も人それぞれだから。


 

1990年・東京、1995年・福岡、2003年・大阪と

ストーンズの公演は、どれも最高の想い出となっている。

 



  TVで動くストーンズを見て、ブライアン・ジョーンズに一目ぼれしてしまった小学生のわたし。ブライアンが逝ってしまったあとは、一応ミック・ジャガー。チャーリー・ワッツのドラムの凄さとダンディな身のこなしに魅力を感じたのは、大人になってからだった・・・。

「男の顔は履歴書」という言葉が、ぴったりの人だった。

 

 ストーンズにしては、節操が固く(?)シャーリー夫人と添い遂げた殊勝な男。車のハンドルは握れても、運転免許を持ってないのに、ヴィンテージのクラッシックカーやスポーツカーを何台も所有していて、買った車に合わせてスーツを作るってなんなの・・・!。そのスーツの数は200着以上というのだから、着道楽&車道楽、そして、ジャズの集盤道楽。あと馬道楽は、シャーリー夫人がお馬さんのブリーダーらしいし、彼女の乗馬姿を見たことがあるから、奥方の趣味に合わせてなの?と思うけど・・・桁外れの「道楽三昧」に、ちっぽけな庶民のわたしは、啞然としてしまう。

 ま、離婚して慰謝料をがっぽりと、ビアンカやジェリー・ホールに持っていかれた人のことを考えると、お金持ちの安上がりな趣味なのかしら?なんて思っちゃうわ。

 

『Celosia・ケイトウ』の花

【国東の古刹(天念寺)の片隅で咲いていた】




花言葉が、どれもチャーリー・ワッツみたいなの。

「おしやれ」「気取屋」「風変り」

「個性」 「色あせぬ恋」



 

「自宅では、ジャズ・ドラムの練習ばかりしてる」

「わたしは、正真正銘のジャズ・ドラマー」

「世界一のロックバンドのメンバーが、ジャズ・ドラマーなだけ」

彼の発言、どれもカッコ良すぎる~!!

 

 チャーリー・ワッツのドラムって、スコンと小気味よく、カッコイイ心地よさがある。一種の間というか、タメのようなものが入ってる感じがする。ドカドカッと、後追いの「煽りたてるドラム」だなって思うの。突き動かされるというか、扇動されてしまう~それに気づいたのがこの曲だった。「一人ぼっちの世界」『Get Off My Cloud』

ステージの背後から「ミック、キース、ロニー」3人の

動きとビートを見計らい、黙々とリズムを刻む「守護神」でもあった

「チャーリー=Silent Stone」

静けし石は、盤石だった

 彼を失ったストーンズは、もう盤石なバンドではなくなった。

でも、彼らと同じ時を過ごせたから、幸せだと思う。

"Time is on my side"

  

  ところで、1990年に家人がチャーリー・ワッツに書いてもらったサインがあるのだけど、「久しぶりに見せて!」と云ったら、「アレ、どこに置いているかわからなくなった。」なんて言っているから困ってしまうわ、忘れないうちに探してもらわなくちゃ・・・。