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Jazzなこの頃 [音楽雑感]

 年が明けて、ちょうど年末から読み始めていた、中村とうよう氏の本「ポピュラー音楽の世紀」の「奇妙に屈折した大衆音楽、ジャズ」の章に入っていた頃、たまたま目に入った、朝の連続ドラマ。
 なになに~「サッチモ」「ルイちゃん」「ジャズ」で興味がワクワク、湧いてきた。
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 ルイ・アームストロングは少年院に入っていた頃、少年院のブラスバンドで楽器を覚えたということを、この本で知っていたので、錠一郎(ジョー)とトランペットの繋がりに暗い影を感じていたわたし。そして、ジョーが戦災孤児だったという件くらいまでは、かなり楽しめていた。でも、この物語は音楽とは、かけ離れたものなのだと気づいてしまってからは、面白味も感じず、もうどうでもよくなってきた。
 不労の中年で、ヒッピー親爺と化したジョーは、元ミュージシャンという片鱗すらもない。マッシュルームカットで若返った回転焼屋のおばちゃん(サッチモ)は気味が悪い。お正月のシーンでお節のお重箱が並んでいるテーブル、冬だというのに、これがコタツじゃないのよね。ここの店舗兼住宅には、オイルショックもなんのそので、石油ストーブが複数台あるようだけど、コタツがないのが不思議。これはもう、手抜き丸出しセットのなせる業なのかしら。
 小学生の娘が、空き瓶拾いをして小銭を集めるなんて、それは昭和20年代のお話じゃない?。ビンボーを売り物にするのも、いい加減やめてほしい。
 空き瓶といえば、そんな危険なものが、そんじょそこらに転がってるものじゃなかったけどね。
 小学生の頃、町内の子供会で「廃品回収(空き瓶集め)」をやっていた。ご近所で借りたリヤカーを男の子たちが引いて、近隣各戸を訪ねて回って、空き瓶(ビール瓶、一升瓶)の回収をお願いしてた。けっこうな数が集まってた。それが子供会のおもな資金源になり、クリスマス会をした年もあったし、高学年の時には、子どもの日に「ケーキ(兜の形の小さなチョコレートケーキ)」を町内のお菓子屋さんに頼んで作ってもらい、皆で食べた。紅白まんじゅうだった時もあったな~そんな昭和に育った子どもの楽しくて、懐かしい思い出のひとつ。
 このドラマの原作って漫画なのかしら? と思ってしまう。それに主題歌が、朝から超ヘビーで疲れちゃう。昼聴いても、なんだかわたしにはハード。悪いけどサッチモのダミ声の方がマシかも・・・。ルイはルイでも、わたしはやっぱり「ルイ・ジョーダン」だな。
 
 この本は、片付け整理していた押し入れから出てきた。
夫が、昔買ったもので
よく言えば「蔵書」悪く言えば「死蔵書」の類
中村とうよう本.jpg
「これから考え続けたくなる宿題を読者に与える本」と
著者が、まえがきで語っている。
わたしは、前世紀(20世紀)の音楽の
 ほんの一部しか、まだ知らないのだと・・・。
思い知らされている。
今さらながらだけど、「中村とうよう氏ってすごい方だった。」
 
そんなこんなな「Jazzな(騒がしい)この頃」だったりしてる。

タグ: 昭和