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Tattoo You [Tシャツものがたり]

「Tattoo YouのTシャツ」
刺青の男.jpg
 カッコ良すぎる。
着ていきたいけど、どこ行くの?
箪笥のなんとやらになっている。
  
 別府温泉の一部ではTattooがOKというところが幾つかある。ジモ泉といわれるところは普通にです(保養、湯治、温泉場・別府ならではの懐の広さだと思う)。小学校低学年の頃、お風呂の修理中に父に連れられ、近所の銭湯(男湯)へ通うことがありました。父は自営業で、今でいう「イクメン」。混みあわない開店直後の銭湯は、だいたい顔ぶれが同じだった。父と野球などの世間話をしているおじさんには刺青(Tattoo)があった。風呂好きの父は長湯タイプ、私は浴槽の中で、先に湯から上がる色白のおじさんの背中に鎮座する仏様が(菩薩様か観音様)キレイだなぁと思い眺めていた。今思えば、おじさんは短めの入浴だった。のちに知ったんだけど、町の近くに伝説の彫師と呼ばれる方がお住まいだったとのこと。もしやあの仏様は?と思っている。
 ところで、執刀した先生が「刺青(Tattoo)みたいなもん」とおっしゃったから「Tattoo」と呼ぶけど、4年前に本物ではないものを消すという、ちょっとした事件がありました。
 家具の移動中に足首を捻挫し、整形外科を受診。先生が捻挫よりも親指爪下の青黒いブツが気になるとのこと。悪性だったら大変だからと、形成外科のある病院を紹介された。
 小学校3年の夏休みにシャープペンシルの芯が、親指の爪の間(甘皮)に刺さった。少し痛かったけど出血もなく芯も見えない。中に入ったのか不明なので病院には行かず、鉛筆の芯は無害と聞いて安心して過ごしていた。年々大きくなっているので、メスを入れ決着させた。摘出されたブツ、念のために検査され=「炭素」が主との結果。正体は、やっぱり鉛筆(シャープペンシル)の芯というオチで、先生は「一種の刺青(Tattoo)みたいなもんだよ」と笑いながら説明してくれました。
 親指の甘皮から入り込んだ異物(炭素)が、長い歳月を経て肥大化し「Tattoo」になってしまいましたとさ。