東のベベ★西のパメラ [音楽雑感]
ジョン・レノンから命名されたのかしら?という
『レノンメロン』(Lennon Melon)からの"はみだし記事"です。
この本のベベ・ビュエルのページで、特に印象に残っているところが『ビートルズは恋愛中か恋愛が終わったときに聴く音楽』とBebeが述べている点・・・これ、的を射ているなと思いました。ただし、本が発行された1987年、まだ愛娘Livの父親はS・タイラーと公言されていなかったので彼女に対しては、かなり贔屓目でもありました。
Bebeはさらにこう続けています。ビートルズよりずっと誘惑的なストーンズは『危険性を含んでいたし、普通とはちょっと違うものや不完全なものを探求していたわ』と・・・。当時、小学生の私にとって、ビートルズは、ただ自然に耳にはいってきていた数々の洋楽のヒット曲であり、何ら思い入れすらないのです・・・。でも、ストーンズはランドセルを背負って出鱈目な歌詞を唄いながら通学するくらい、なぜか魅かれるものがありました・・・。
ところで、Bebeより5歳ほど年上で、彼女とほぼ同世代といえるパメラ・デ・バレスのほうは、昨春インターネットのラジオ番組にゲスト出演して、BBA(ビートルズ・バンド・エイド)の『ポール・ガール』と称しているのを聞きました。司会者の女性に「あなたは(ビートルズの中で)何ガールなの?」~『わたしは勿論、ポール・ガールに決まってるでしょ!』~と今もなお、現役ぶりをアピールしていました。もし今度、結婚できるなら、ポール・マッカートニーかボブ・ディランの妻になりたいのよ!とも。
また、オークションでエルビス・プレスリー(使用!?)のトイレット・シート・カバーを入手したとか・・・アボカド・グリーンだけど、たぶん元の色はパープルだっただろうと、傑作なお話もしていました。
この本は横書き。
私にはちょっと読み辛かった。
やっぱり日本語の本は、縦書きがいいな。
Pamelaは、いわゆる美人タイプという顔立ちではないと思う。見るからに人懐こくて、愛くるしい女性。
ラジオでインタビューのやり取りを聞くまでは、都合の悪いことは割愛し、かなり自身を美化して書いてある本では?・・・と思っていました。
ノンフィクションかどうかという真偽や脚色はともかく、かつての時代の寵児~「ヒッピーガール」が綴った青春のかけらが散りばめられた興味深いお話の数々。ともに過ごしたバンドのことだけじゃなくて、親友の家庭が崩壊した理由が、映画『アメリカン・ビューティー』に出てくるようなお話だったりして、なかなか面白い内容でした。
『ジーザスは最初のロック・スター』という自説を展開させるPamela。
それを聞いて「マグダラのマリアもグルーピーの一人ということかしら?」と思いました・・・とても、ユニークで興味をそそられます。
乳がんを罹患したというPamelaですが、「そろそろ5年経過するので一安心だわ。ラッキーなことに、小さな初期のがんをマンモグラフィーで発見できたの。」と闘病をも明るく話していました。ポジティブでとても気さく。そんな好感の持てる性格だから、多くの女性に支持され人気があるのだなと理解できました。それに、すでに還暦を過ぎているお歳にも驚いちゃいます。
『東海岸のベベ 西海岸のパメラ』といわれ、ともにローリング・ストーンズのメンバーとも接点(限定はあえて控えます)のあった二人。Pamelaによると、もちろんBebeとは、反目し合うことなんて全然なくて、『今だに毎年、クリスマスカードを送りあう仲』であるとか・・・。(抜け目がない意味深長な返答と、とれなくもないですが。)
フランク・ザッパのプロデュースで一緒に活躍していたGTO'sのメンバー(7人のうち4人)が、薬の過剰摂取や事故、がんなどの病気でこの世を去っているという哀しい話も知りました・・・だから、"よくぞ生き残ってくれている~生きてるもの勝ち"って感じです!!。
もし、ミスパメラに「何ガール?」と尋ねられたら、「ジョージ・ガール」って答えるかな・・・「My Sweet Load」は大好きな曲。昔、大枚のお小遣いをはたいて、箱入りのLP(3枚組)も買った~その程度でナンですが・・・。
I'm with the Band: Confessions of a Groupie
- 作者: Pamela Des Barres
- 出版社/メーカー: Helter Skelter Publishing
- 発売日: 2008/02/28
- メディア: ペーパーバック
GTO's~『フランク・ザッパのフラワーな秘蔵っ子たち』
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