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アメノウズメの「東京ブギウギ」 [★Japanese Pops]

服部良一氏が、その著書(「ぼくの音楽人生」)や「上海ブギウギ1945」で『上海』という街なくして、「蘇州夜曲」は、誕生しなかったと語っているように、「東京ブギウギ」も実質的に生まれたという都市『上海』は、私にとっても、何度訪ねても、奇妙な魅力のある場所です。上海の街に滞在すると、エネルギッシュすぎる喧騒に巻き込まれながら、まるで前世に、ここで生き、生活していたような懐かしさと安堵感が呼び覚まされるからです。

そう、『心ズキズキ、ワクワク』な感覚です。

ところで、「東京ブギウギ」の大ヒットで「ブギの女王」と冠のついた、大歌手=笠置シヅ子の生い立ちから歌手引退までと、彼女が活躍した時代のエピソードを綴った本『ブギの女王・笠置シヅ子』~この本は、ラジオ番組の『小沢昭一的こころ』を聞いて知りました。

 

元気で面白いおばちゃん。コミカルな歌手で女優という、ほんの一面しか知らなかったので、その生き様~養女として育ち、宝塚の試験に受からず、大阪の松竹歌劇団で活躍していたということ。ジャズ歌手としてデビューし、「スヰングの女王」と呼ばれ、戦中は「敵性歌手」というレッテルを貼られたり・・・。はたまた戦後は、婚約者が急逝し、シングル・マザーとして波乱の人生の中、真っ直ぐに生きた生涯を知りました。彼女のような歌って踊って演技(喜劇も悲劇もこなせる)という天賦の才能を持つ人が、残念ながら、これから出てくることはないとも思いました。また、美空ひばりが、笠置シヅ子の歌を歌って「ベビー・笠置」と呼ばれていたということなど、全く知らなかったので、昭和の流行歌の音楽史をも知ることができました。

著書では、笠置シヅ子は「平和の喜びを体全体で叫ぶように歌う」、「敗戦後の暗黒時代を照らした最初の"アメノウズメノミコト"」という件がありました。私の大好きな神楽~ダンシング・クイーンの『アメノウズメ』は、お多福の面で演じられることもあり。八時二十分の眉毛の持ち主、シヅ子さんのお顔が重なりました。

歌え、踊れよブギウギーーー、ヤァーーー!!

服部良一氏いわく、『東京ブギウギ』のイントロ部分に"名残"があるというアンドリュース・シスターズの『ブギウギ・ビューグル・ボーイ』・・・そういわれれば??。


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コメント 2

ショボンヌ党員No.10

東京ブギウギ、最後まで聴いたの初めてかも。エンディングがなんともかっこいいですね。ヤー!

それにしてもアンドリュース・シスターズの完成度の高いこと。恐れ入りました。
by ショボンヌ党員No.10 (2011-09-11 18:33) 

パンプキンP

☆ショボンヌ党員No.10さま
こんにちは!コメントありがとうございます。

心ズキズキ、ワクワク♬
「ヤーーー!」の掛け声が最高ですねw!!
笠置シヅ子さんは、珠玉のエンターティナー!
本場の米国産「ブギウギ」リズムには太刀打ちできないけど、笠置さん一人で、あの存在感ですからね~スゴーイ。

by パンプキンP (2011-09-12 11:48) 

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